4月の消費意向得点は43.6ポイントを示し、前月度と比べ2.8ポイントのダウンとなりました。春需も一段落し例年消費意向は落ちますが、前月度が近年にみられない高まりであったため、今回の大幅な落ち込みはその反動とみられます。
前月の意向の高まりは男性、とりわけ男性会社員および50代層で顕著で、今回のダウンもこれらの層の意向が弱まったことに起因しています。対照的に女性、職業別では女性会社員およびパート層での回復が目立ち、年齢的にも20代、30代の若い層での意欲が着実に伸びています。
消費意向得点が低迷したかに見えますが、暮らしシーン別の注力度を見ますと、着実な暮らし強化の特徴を見ることができます。前月度と同様、70ポイント以上の注力度で高水準を示す「健康管理」「子供の教育」「家族との生活」の三大ニーズについてはいずれも伸びは一進一退を続けていますが、「大きな値の張る耐久消費財」と「食費・外食」に対しての暮らし注力度については、前年水準を着実に1年間連続してクリアしてきています。また「レジャー総合」と「人づきあい」についても前年度を8か月連続クリアしていることをみても、『モノ』と『サービス』の両面から個人消費が持ち直し、着実に拡大に向かっていることを裏付けているといえるでしょう。