10月の消費意向得点は43.3ポイントで、前月と比べ0.4ポイントの微増。前年同月と比べても0.4ポイントの増加となり、前月に続いてクリアしていることに注目です。
層別では、特に女性の好調さが目立ち、前月比、前年同月比ともに増加。逆に男性は前月比、前年同月比ともに減少しています。年代別では50代以上こそ前年同月を下回ったもののものの、その他の全層が前月比、前年同月比より増加しました。
暮らしシーン別注力度は70ポイント以上の高水準を示す「健康管理」「子供の教育」が前月より注力度を高め、前年同月を上回っています。また「大きな値の張る耐久財」が6か月連続、「食費・外食」が5か月連続で前年同月をクリアしている点にも注目です。
耐久財消費とともに飲食需要が連続して例年以上に注力度を上げてきていることから、本格的な景気回復が年末にかけていよいよ見えてくるかもしれません。
これらの点について、景気回復の実感を生活者が感じているのかをみておきます。今回の景気回復実感者は495名中23名(4.6%)と人数は前月と同じですが、実感者比率は4.6%と着実に増えており、春先からのこの半年間は順調に比率を高めてきています。
これを2か月連続で回復実感を抱いている人(リテンション)の動きによって確認してみますと、リテンション者は16名と前月より1名減少していますが、比率では3%水準をかろうじて保っています。リテンションの考え方は変動に対する短期的な安定性をみるのに適しており、この2か月間はリテンション率が安定していることから、回復感は本物になってきていると考えられます。