次月の消費意向得点は前月差3.3ポイント減少、前年同月差2.0ポイント減少の53.5ポイントとなりました。
同月としては2番目に高い水準ですが、この2か月間は増減幅が大きく、不安定な様子もうかがわれます。
男性は前年同月差0.4ポイント増の54.3ポイントで、男性の同月ポイントとしては過去最高となっています。
2か月連続で女性を上回るなど、前年度より続いている高い消費意向が維持されています。
女性は前年同月差4.5ポイント減の52.7ポイントで、女性の同月ポイントとしてはやや低めの水準です。
年代別をみると、30代以上が低くなっており、中でも30代と50代以上は同月最低値を記録しました。
30代は前月の調査では、例年になく一気に消費意向が高まっていましたが、急速に冷めた模様です。
50代以上は、同月最低値となるのは今期に入り5回目で、他年代に比べ消費意向が安定している年代ではあるものの、年々弱まっている傾向が見られます。
あるいは、消費という言葉があまり適当でないものへ関心が移行していることも考えられます。
暮らしシーン別10項目の注力度を見ると、前月から増加したのは「家族との生活」「人づきあい」「学び・教養」「健康管理」「貯蓄」の5項目。
「家族との生活」は3か月連続、「人づきあい」は2か月連続の増加です。
この2項目に関し、この3か月間注力を高めているのが20代女性で、前年同時期に比べても注力度を増しており、人との交流を広げたり深めたりしている若い女性の姿が浮かびます。
前月差増となった5項目のうち、「学び・教養」のみは男性のほうが高くなっています。
男性はこのほかに、「趣味・遊び」「余暇・レジャー」「大きな値の張る耐久消費財」の3項目が2か月連続で前月差増、2か月連続で前年同月差増となっており、これらが消費意向得点を押し上げる大きな要因のひとつとなっていると考えられます。
「大きな値の張る耐久消費財」は女性を含めた全体でみても、3か月連続して同月最高値を記録する状況が続いており、岡山の生活者を惹きつける商品やサービスが多分に存在している様子がうかがわれます。
また、”良いモノを長く”といった消費性向があった場合、「大きな値の張る耐久消費財」の範囲は拡大しているかもしれません。
全体として、消費への関心は高く、暮らし全般への関心は低い、という状況にあります。