次月の消費意向得点は前月差2.5ポイント減少、前年同月差1.8ポイント減少の53.4ポイントとなりました。
夏の大型消費終了後のひと休みといった時期で、2009年・2010年度と同程度の減少幅となっています。
今年は増税不安などによる消費抑制が追加作用していると考えられますが、一方で、政府の景気刺激策は活用済みの人も多く、反動減の影響は抑えられ、結果として例年以上の落ち込みにはならなかったと考えられます。
男性は前年同月差0.9ポイント減の53.7ポイントで、2ヶ月連続微減したものの、前年度より続いている高い消費意向は保たれています。
女性は前年同月差2.7ポイント減の53.1ポイントで、このところの減退傾向がさらに強まる結果となっています。
年代別を見ると、例年この月はどの年代も消費意向は減少するのですが、昨年から増加する年代が出現し、今年は40代が増加の動きとなりました。
中でも技術系会社員の消費意向が男女共に高くなっています。
暮らしシーン別10項目の注力度を見ると、生活に対する活力も落ち着きを見せており、夏の終わりを感じる様相となっています。
前月から増加したのは「仕事」のみ。上位3項目は「家族との生活」「健康管理」「貯蓄」で、調査開始以来一貫しています。
「貯蓄」は前年同月を下回る状況が続いているものの減少幅は縮小傾向で、「貯蓄」への注力度が高い20代~30代の女性に加え、20代~30代男性の注力度が再び高まってきています。
「大きな値の張る耐久消費財」は前年同月とほぼ同値で、この5か月間の動きは2010年、2011年同時期と非常によく似ています。
昨今はエコポイントやエコカー減税などの景気刺激策の影響が大きく、この項目においては県民本来の姿が見えにくい状況です。